日々、HTMLの添削をしていると目立つのがマークアップの善し悪しではなく、どこで仕入れてきたのか、古い要素や属性を用いたコードが使われていることです。

情報が正しいのか間違っているのかが判断できるようになるには時間がかかりますが、その情報が新しいのか古いのかは気を付けて調べればわかるものかと思います。

これから何度となく同じ事を書いて行くと思いますが、WEBサイトでも書籍でも、誰かが教示していたことでも、とにかく複数の情報そ照らし合わせ、何が正しいのがを判断できる力をつけて行くのが大事です。

今回は、基本的にHTML5(もしくはそれ以前)で非推奨・廃止になった属性や、要素について、頻出度の高いと思われるものをまとめてみました。

属性の場合、特定の要素に付加する場合は使えるものなどもありますが、基本的にはCSSで代替すべきケースが多いので、ここで紹介するものは使わない方がいいとまずは覚えてしまうのがよいかなと思います。

非推奨・廃止属性一覧

align

要素の水平(横)方向の配置を指定するものでしたが廃止となりました。

CSSのtext-alignプロパティなどで代替しましょう。

【誤】<img src="" align="center">
【正】img{text-align:center;}

bgcolor

要素の背景色を指定するのに用いられていましたが廃止となりました。

CSSのbackground-colorプロパティなどで代替しましょう。

【誤】<body bgcolor="#ffffff">
【正】body{background-color:#ffffff;}

border

要素の境界線を引くのに用いられていましたが廃止となりました。

CSSのborderプロパティなどで代替しましょう。

【誤】<img src="" border="1">
【正】img{border:1px solid #000000;}

color

要素の文字色を指定するのに用いられていましたが廃止となりました。

CSSのcolorプロパティなどで代替しましょう。

【誤】<font color="#ff0000"></font>
【正】span{color:#ff0000;}

※font要素も廃止されています。

a要素におけるname属性

ページ内リンクにおいて、リンク先の場所を定義するために使用されることがありましたがHTML5で廃止となりました。

ID属性を用いるようにしましょう。

【誤】<a name="about"></a>
【正】<h2 id="about">ABOUT</h2>

非推奨・廃止要素一覧

big

テキストを一回り大きくする用途で使われていましたが廃止となりました。

blink

テキストを点滅させる用途で使われていましたが廃止となりました。

center

中に入る要素を中央寄せする用途で使われていましたが廃止となりました。

font

中に入るテキストのサイズ、色、フォントを定義する用途で使われていましたが廃止となりました。

marquee

中に入る要素をスクロールさせる(流れる文字)用途で使われていましたが廃止となりました。

strike

中に入るテキストに打ち消し線を描画する用途で使われていましたが廃止となりました。

まとめ

他にも多くの非推奨・廃止になった属性や用途はありますが、よく使われてしまうものを中心に紹介しました。

自分の書いたコードに上記の要素や属性が登場していないか、確認してみましょう。