「なんでどこの会社も募集要項にコーディングが必須なの!?」
僕がこの講座を始めようと思ったのはそんな妻の絶望的な叫びを聞いたからでした。
少し自己紹介
僕はマークアップ歴10年超のマークアップエンジニアで妻はWEBデザイナーです。
上記発言は妻が転職先を探していた時のものでした。
妻はコーディングが出来ない訳ではありませんが、専属のマークアップエンジニアのそれと比べればどうしても自信が持てるレベルには達しません。
僕から見れば妻のスキルは「充分」なのですが、募集要項にはどこまで出来れば良いかが詳細に書かれている訳ではありませんので、応募者はコーディングスキルに多少なりとも自信があるか、少なくとも不安がない状態でなければ応募するのは難しいでしょう。
本当にコーディングが必須の募集要項ばかりなのか?
僕の経験や周辺の環境を見聞きする限りではありますが、WEB制作の現場は分業制を採用している場合が多いように思います。
もちろん、小さな会社で一人で多くのことを対応することを求められる場合もありますし、WEBデザイナーに簡単なプログラムまで書けることを求める会社もありますが、すべての会社がそうであるというワケではないと思います。
しかしながら、いくつかの求人サイトや「WEBデザイナー 募集要項」で検索して出てきたものを確認してみると、確かにそこには「必須スキル:コーディング」と書かれているものが多数を占めました。
妻の叫びも納得がいきます。
WEBデザイナーを取り巻く事情は厳しくなっている
前述しましたが、妻は分業制の環境でWEBデザイナーとしてデザインを中心に仕事をしている関係上、コーディングの実務経験が乏しい状態です。
もちろん、簡単な調整や運用、自分でLPを1ページコーディングするくらいならできますが、
- 大きなサイトの改修を既存のCSSのルールに則って行う
- CSSの設計を1から行う
- 正しさと運用のしやすさやプログラミングのしやすさを考慮したコーディング
- CSSアニメーションをふんだんに用いたもの
- JavaScriptを用いたもの
- WordPress内の改修
など、専門性や経験が必要になってくるものとなるとなかなか厳しいです。
これを読んでくれているWEBデザイナーの皆さまも多少のズレはあるものの、同じような感じなのではないでしょうか。
実際の仕事の現場ではWEBデザイナーとしてデザイン中心の業務を行っているのにも関わらず、どうやったらコーディングの実務経験を積むことができるのでしょうか。
「コーディングの実務経験が3年以上」と書かれていた場合、いったいどれくらいの割合・時間をコーディングに割いたら「3年」と言えるのでしょうか。
そんな怒りにも似た疑問がふつふつと沸いてきます。
経験がない、だから自信がない、だから経験を積めないの負のループ
分業制を採用している会社でも、WEBデザイナーがコーディングを任されるケースや、自身が手を挙げてコーディングの仕事を受け持つことが出来る場合も多いでしょう。
しかしながら会社も利益を考えなければならないため、WEBデザイナーに不得手なコーディングを任せるよりも得意なデザインを任せ、マークアップエンジニアにコーディングを任せるのが普通でしょう。
だからこそ分業制を採用しているのです。
そうなってくると良くも悪くも、WEBデザイナーはコーディングの実務経験を積むことができません。
(それなのにも関わらず、WEBデザイナーにコーディングのスキルを求めてくる会社もありますが、それはまた別のお話ですね)
そういった環境にいるWEBデザイナーはデザインに関するレベルアップはできても、コーディングのスキルアップについては業務内では叶わないことがほとんどでしょう。
そうやって専門性を持ってWEBデザイナーとしての経験を積んだはずの人が、いざ転職となった時にぶつかるのがコーディングスキル必須の壁です。
ここが、僕が非常に矛盾・捻じれを感じる部分です。
現場と人事の認識の差
分業制を採用している会社だとしても、もちろんコーディングができるWEBデザイナーは重宝されます。
しかしながらそれはスーパーマンが居たらいいなというレベルの感想に過ぎず、実際はWEBデザインのスペシャリストと、マークアップ[フロント]エンジニアが別々に居た方が圧倒的に効率は良くなるはずです。
それを「一人しか雇えないなら」という条件がついた瞬間に「コーディングができるWEBデザイナー」などという、多くのWEBデザイナーを落胆させるには充分なパワーワードが生まれてしまうのです。
そして採用担当者はそれを正義のように募集要項に記載してしまうというのが実情でしょう。
そして何より悪いことに、本当にそれで一部の「コーディングができるWEBデザイナー」が採用できてしまうのです。
しかし、その「コーディングができるWEBデザイナー」が社内で本当にコーディングを担当しているかは外からはわかりません。
デザインができるマークアップエンジニアは求められないのか?
そもそもマークアップエンジニア単体の募集は非常に少ないです。
これはWEBデザイナーの募集要項にコーディングスキル必須と書かれている問題の裏面と言えるでしょう。
僕のようなデザインが出来る訳ではないマークアップエンジニアからすると、逆側の視点から絶望します。
WEBデザイナーがコーディングまでするようになればマークアップエンジニアの職がなくなります。
マークアップエンジニアの目指すべく先としては[フロント]エンジニア的な役割が一般的ですが、デザイナー的な役割を求められることは少ない様に思います。
このような事象に現れるように、潜在的に「デザイン」というものに対し特殊性やセンスの様なものが必要になると認識されているにも関わらず、コーディングも習得しなければならない環境になってきています。
WEBデザイナーはその感覚や知識を磨きながら、それとは別のコーディングの知識もキャッチアップしていかなければならないという立場になってきているのです。
しかし泣き言ばかりは言っていられない
このような現状を打破するための画期的な仕組みなどが存在すれば良いのですが、社会・会社が求める需要を埋めるのが職業というものである限り、求められるスキルは時代と共に変化します。
その変化に対応して行かなければおいて行かれるのも事実です。
しかし会社はその変化の矛盾に敏感に気が付き対応してくれるほど柔軟でない場合が多く、WEBデザイナーは自分で対策を講じるしかない場合がほとんどでしょう。
このサイトに辿り着いたあなたもその中の一人かと思われます。
選択肢の多い現代ではスキルアップの方法は無数にあります。
学校に通う、勉強会、独学、身近な有識者に教わるなどなど、どれもHTMLコーディングを学ぶには充分な手法ですが、何か物足りない、痒い所に手が届かない感覚がある人も多いのではないでしょうか。
そして、一つの勉強方法のみで、時間、費用、カリキュラム、講師、スケジュール、などの様々な要素の全て満足するのは難しいと感じているのではないでしょうか。
WEBデザイナーのためのコーディング講座は「安心」と「自信」を生む講座です
コーディングに限った話ではないですが、何かを習得しようとした場合に大事なのが「成功体験」と「自信」と「安心」です。
これで大丈夫という「安心」があれば「自信」を持ってコーディングをすることができます。
そして、それを納品して問題ないという「成功体験」を得られれば更なる「自信」となり、その「自信」が「安心」を生みます。
WEBデザイナーのためのコーディング講座ではこの3本柱のうちの「安心」と「自信」を育てることを重視しています。
「安心」と「自信」を育てるために、知識の隙間を埋めます
HTMLコーディングの習得に何度もトライした人は多いと思います。
「タグの意味」や「どうやったらリンクできるのか」から始まって、「CSSの意味」やそれを利用しての「メニューのレイアウト」、「JavaScriptをコピーしての画像スライダーの設置」など、課題を何回もクリアして、それぞれ理解をしているけれど「コーディングが出来る」と胸を張って言える人は多くないと思います。
これは近くに専門のマークアップエンジニアがいたり、ご自身が真面目であればあるほどその傾向が強いものと思います。
そんなあなたが「コーディングができるWEBデザイナー」になるために必要なのは「更なる知識」ではなく、前述した「自信」に他なりません。
では、どうしたら「自信」がつくかですが、それにはこれで大丈夫だという「安心」が必要になります。
この「安心」を生むためには知識の裏付けとなる理論(なぜそうなのかを説明できる力)や有識者による保証などが必要になります。
WEBデザイナーのためのコーディング講座では、
- なぜそのようにマークアップをするのか?
- なぜそのCSSを用いるのか?
- なぜAではなくBなのか?
- なぜ・・・
といった「なぜ」を解消することにより、WEBデザイナーの皆さまの中に独自の理論を持って頂き、コーディングに対する「安心」と「自信」を芽生えさせます。
そうすることによってまずはコーディングに自信があるデザイナーを目指していただき、やがてはコーディングが得意なデザイナーへと成長していけるものと思っています。
具体的にはどんな講座なのか?
詳細はWEBデザイナーのためのコーディング講座のLPをご覧いただければと思いますが、講座は無料相談から始めさせていただき、最初にどのような勉強が必要かを僕の方で考え、それをお伝えいたします。
人によっては教える必要がないくらい高いスキルをお持ちの場合もあるかもしれませんし、そのまま独学で充分な方もいらっしゃるかもしれません。
そういった人にまで無駄に時間やお金を消費してもらうことはなく、必要な人に必要な個所のレクチャーを必要な分だけ行えるように、完全オーダーメイドのカリキュラムで対応させて頂いております。
実務重視ですので、「現実では一生コーディングしないようなメニューの作り方」や「やたらと時間がかかるだけのtabelの組み方」を教えたりはしませんので、実際に皆さまがコーディングを経験した中で、「うまくできなったこと」や「表現はできているけれど正しいのか自信がない箇所」をご提示いただき、それに対して解説を行うというスタイルになります。
内容や理解度の高さによっては質疑応答だけで終わってしまう場合もあるかもしれませんが、多くの場合では不明点を理解するための考え方や、理解するのに足りていない付属知識などをレクチャーさせて頂くカタチになります。
是非、「コーディングでよくわからないところ」がいくつか溜まりましたら(もちろん1個でも)、無料相談フォームからご相談ください!
頑張っている人、頑張ろうとしている人を応援したい
最後に、講座開設の根底にある想いとしましては「頑張っている人、頑張ろうとしている人を応援したい」という気持ちがあります。
サービス名を考えるるため「WEBデザイナーのためのコーディング講座」を英語にしたりして考えている時に、FWDというアルファベットの並びを見つけました。
『Coding Lesson For Web Designer』⇒FWD
FWDは、メールの転送時の件名につくので見覚えがある方も多いと思いますが、Forwardの略で「転送する」という意味を持っていますが、調べるとそれ以外にも「前へ進める・前進する」という意味があるそうです。
WEBデザイナーを一歩前へ、将来に向けて進める。
そんな気持ちをサービス名に込められたら素敵だなと思ったのですが、諸々の事情によりサービス名には出来ませんでした。
しかしながらその想いはまったく変わらないので、僕の持っている知識や経験を余すことなくお伝え出来るように頑張っていきたいと思っています。